2004年2月21日 更新
PainterとPhotoshopの違いなど

★よく、フォトショップとペインターの比較がされていたりしますが、個人的な意見では、フォトショップは万人向けかつプロユースも十分満たすこなれた画像編集主体のソフトでありながらペイントも出来るという欲張りなソフトです。絵を描くというより写真的な絵の修整に重きを置いた作りなのですが、画像編集に留まらず非常に多機能かつ全てにおいて優秀なソフトです。また、フォトショップは印刷業界の標準ソフトでもあります。フォトショップ独自の保存フォーマットでも印刷所に入稿できるくらいです。

★ペインターは、お絵かき中心の、様々な画材描画をシュミレートした実験的なペイントソフトです。フォトショップでは未だに出来ていない様々な表現がペインターの魅力です。特にブラシの種類の豊富さ・設定のマニアックさ等を見ると、群を抜いており、同様のソフトは無いと言って良いと思います。
しかし、画像編集については、フォトショップには及びません。印刷に対する色の扱いや、画像編集機能などあらゆる面で見劣りします。
ペイントに関してだけ際立って優秀なのがペインター、総合力ではフォトショップが勝ります。

一応ペインターもCMYKによる保存フォーマットにも対応しており、データによる印刷所への入稿もペインターだけで出来るようにはなっています。(TIFやEPS、PICTと言った画像形式にも対応しています。)ただ、入稿に関してだけ言えば、フォトショップ程機能は豊富ではありませんし、日本の印刷会社ではフォトショップが標準となっているので、フォトショップに比べれば不便です。フォトショップの独自形式のデータでも印刷所が扱ってくれるのに対し、ペインターの独自データを扱ってくれる印刷所というのはまず無いのではないかと思います。(独自形式のRIFで渡さずにフォトショップ形式とかTIF形式などで渡せば良いとは思います・・・ペインターでも保存出来るので。)

理想としては、両方使えればとても便利です。イラスト制作なら、作画はペインター(あるいはドロー系のソフトと併用)、最終的な修正や保存といった作業はフォトショップ・・・という感じが最も良い選択かも知れません。あるいは、フォトショップとペインターを行ったり来たり、というか交互に使う、と言った事も出来るので、それぞれ使いやすいツールごとに切り替えて使う、といった事も出来ます。

コミックの色塗りツールとして使うのであればフォトショップだけで十分の様に思います。ペインターだけでも出来ますが、画像編集ツールの充実したフォトショップを使う方が何かと便利です。また、印刷所への対応も問題は無いです。ペイントには若干不満もあるかもしれませんが、コミック系の絵にはほとんど不満は感じないと思います。 まあしかし、ペインターも使えればコミックであってもかなり表現範囲が広がるとは思います。

色を塗るための設定にペインターは下のカンバスに塗った色を非常に自然に反映するというか、「塗り混ぜる」という感じをブラシに設定することが出来ます。言葉を換えると、ブラシの色でも無い、カンバスの色でも無い、その中間の色がブラシから出てくる、という感じです。ペインターの塗りとフォトショップの塗りとで一番の違いはここだと思います。フォトショップのブラシ設定には、このような「キャンバス(レイヤー)の色+ブラシの色=描画色」という設定自体がありません。

★ペインターはフォトショップ形式での保存が出来ますが、フォトショップはペインター形式での保存というのは出来ません。

ペインターはバグが多いですが、フォトショップは安定しています。ペインターでは急に画面が消えてなくなったりする事がたまに(環境によっては時々)あります。また、長時間作業していると、あるツールが操作不能になる、といった現象もあります。(その時は再度ペインターを立ち上げるしかありません。)また、こまめにファイルを保存しておく必要があります。「実験的なソフト」と最初に書きましたが、こういったバグ問題をかなりかかえているためです。フォトショップではまずそういった不安定な状態は無いと思います。

描画速度的な問題ですが、一般にフォトショップは速く、ペインターは遅い、と感じられがちですが、ペインターの筆に対するこだわりというか設定のきめ細かさを見れば、一概には言えないと思います。

Macでは、フォトショップはペインターよりも有利です。というのもペインターはMacのベロシティ・エンジンに対応していないだけでなく、デュアルCPUにも対応していません。MacのG5で使おうものなら、ペインターはフォトショップの半分かそれ以下の速度しか出ません。(つまり動作が重いと言う事です)

Windowsでは、フォトショップとペインターはほぼ互角の速さです。ただ、デュアルCPUにした場合は、同様にペインターが不利です。

操作性の点ではそれぞれに一長一短という感じがします。
ペインターにもフォトショップにも便利な点、不便な点があります。しかし、細かく考えて作ってあるというか、隅々まで気が利いているのはフォトショップです。

★総合的に考えて、どっちを選ぶか・・・・結局一長一短なので、どっちがベストとは言い難いです。安定しているし画像編集は凄いんだけどペイントでは少し物足りないのがフォトショップ。
ペイントでは他のソフトでは出来ないような描き味・手法がてんこもりで、画像編集もまあまあこなす。でも不安定なのがペインター。

★フォトショップとペインターを使っているイラストレーターの画風で決めるも良し、それぞれの技法書を読んで出来るテクを比べて決めるも良し。ポイントは人によりそれぞれのような気がします。でもこれだけは言えると思うのですが、どちらを買っても、「CGを描く」事については、それぞれ後悔しないソフトだとは思います。

 

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